さて、3D な描写を WEB サイトに表示したいと思ったときに最初に知らないといけないことは、現在の 3D データのファイル形式市場かと思います。
Adobe の Ilustrator に3D対応が出来たことなどは皆さんご存知だと思いますが、3Dネイティブなファイル形式があるのもご存知でしょうか?
WEB での画像形式
3Dのファイル形式の前に画像のファイル形式もおさらいしてみようと思います。
JPG と PNG
WEB 用の画像のファイル形式といえば、今はこの二つがほとんどだと思います。
JPG(Joint Photographic Experts Group)
静止画像データを圧縮・伸張する方式の一。デジタルカメラの画像記録やインターネットの画像配布に利用される。
PNG (Portable Network Graphics)
コンピュータでビットマップ画像を扱うファイルフォーマットである。 圧縮アルゴリズムとしてDeflateを採用している、圧縮による画質の劣化のない可逆圧縮の画像ファイルフォーマットである。
これ以外に GIF (graphics interchange format) や SVG (Scalable Vector Graphics) などもありますが、上記の二つがメインになっている印象があります。また、最近では表示速度を上げるために高圧縮できている WebP(Google が開発した Web サイト向けの次世代画像フォーマット) などの形式も広く使われ始めています。
こんな感じで画像表示形式がメジャーなものだけでも5個あるので、分かると思いますが3D関連も複数あります。
今、3Dファイル形式に市場は群雄割拠の時代
今、3Dファイルの形式は群雄割拠しており、数十種類あります。その大きな原因としては、3Dデータは表示のためだけでなくCADなどの空間情報としての側面や、3Dプリンターで出力するためのデータなど画像データ以上に利用方法が多岐にわたっているために多数存在しているのが現状です。
そこで、弊社が WEB 表示や 2D 印刷などにも対応するためによく利用しているファイル形式を説明していこうと思います。なので、色付けが出来て軽くて WEB 変換がしやすいファイル形式の紹介となります。
fbx (3DCGの標準フォーマット)
FBX (Filmbox) は、Kaydara によって開発され、2006年より Autodesk が所有するプロプライエタリなファイル形式 (.fbx) です。 この形式は、デジタルコンテンツ作成 (DCC) アプリケーション間の相互運用性を提供するために使用されています。そのため、3DCG の標準フォーマット的な立ち位置にいると言って過言はないでしょう。
FBX は、3D データの面やテクスチャのデータだけでなく、リグのデータも含められる点です。リグとは、3D オブジェクトの骨格の役割を持つデータで、アニメーション作成や、ゲームモデル制作には必須となるデータです。そのため、3DCG 業界ではとても広く使われています。
また、Autodesk が公開しているので Autodesk 社の様々製品と互換性がある事により利用する人が多いです。
*Autodesk は Maya の開発会社です。